前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から400円超下落したこともあり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。しかし、午後に入ると日経平均株価が下げ幅を縮小したこともあり、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。一方、豪中銀が政策金利の据え置きを発表したことを受けて、一部で利上げを期待していた向きの売りなどもあり、豪ドルは主要通貨に対して下落した。欧州時間に入っても、欧州主要株価指数が軟調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
米国時間では、米国の主要市場が休場となり新規材料に乏しい中、ドルは序盤から軟調な動きとなり、ドル/円は序盤の144.45から144.21まで下落した。しかし、144円台前半では、日米の金融政策の違いを意識した買いが入り、その後は144.54まで上昇した。ただ、米国の主要市場が休場で市場参加者も少なく、値動きは限定的だった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場終盤の堅調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、日経平均株価が序盤から大幅下落となり、一時前日比414円安まで下落したことも圧迫要因となり、ドル/円は序盤の144.70から144.43まで下落した。
(2)下げ一服後は底固い動きとなり、下落していた日経平均株価が午後に入り下げ幅を縮小したことなどが影響し、ドル/円は一時144.68まで値を戻した。一方、オーストラリア中銀が政策金利のオフィシャルキャッシュレートを予想通り4.10%に据え置いたが、一部で追加利上げを予想していた向きの失望売りなどもあり、豪ドルは主要通貨に対して下落、豪ドル/円は発表直前の高値の96.70から96.08まで下落した。その後の欧州時間では、欧州主要株価指数が序盤から軟調な動きとなったことから、ドル円・クロス円は軟調な動きが続いた。
(3)米国時間では、アジア時間からの流れを受けてドルは序盤から軟調な動きとなり、ドル/円は序盤の144.45から144.21まで下落した。しかし、144円台前半では、日米の金融政策の違いを意識した買いが入り、その後は144.54まで上昇した。ただ、米国の主要市場が休場となり新規材料に乏しく、市場参加者も少ないことから、値動きは限定的だった。
本日のトピックス
東京市場では、前日の米国市場が休場だったことから新規材料に乏しく、限定的な動きが予想されている。引き続き、144円台前半では日米の金融政策の違いによる金利差拡大観測を背景に底固い動きが続き、145円近辺では政府・日銀の介入警戒感から上値の重い動きが予想されている。
本日休場明けの米国市場では、主要な米経済指標の発表がないものの、株式市場や金利などの動きが注目されている。ただ、明日6日には米国の複数の雇用関連の経済指標の発表が予定されており、週末7日には米雇用統計の発表が予定されていることから、発表を控えて積極的な売買が手控えられ、様子見ムードが広がる可能性も考えられる。