前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場の動きを引き継ぎ、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、日経平均株価が780円超の上昇となったことや、実需のドル買いも観測されて堅調な動きとなった。その後は、米長期金利が低下したことや、日経平均株価が上げ幅を縮小したことから、上値の重い動きとなったものの、下値は限定的となり、底固い動きも見られた。
米国市場では、序盤に発表された12月の米生産者物価指数が市場予想を下回ったことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したものの、対円ではドル/円の下落に連れ安となった。下げ一服後、米金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。
米株式市場では、序盤に発表された米生産者物価指数が市場予想を下回ったことでFRBの早期利下げ観測が再燃し、主要株価指数は買いが先行した。上昇一服後は上値の重い動きとなり、さらに米国市場の3連休を控えたポジション調整の売りが出たこともあり、上げ幅を縮小した。ナスダックは、前日の終値近辺でのレンジ内の動きが続き、終盤にプラス圏を回復して終了したものの、ダウ平均はマイナス圏での推移が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の軟調な流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の145.36から144.95まで下落したものの、下げ一服後は底固い動きとなり、さらに日経平均株価が前日比789円高まで上昇したことや、実需のドル買いが観測されたことから、仲値公示にかけてドル/円は145.41まで上昇した。
(2)その後は、日経平均株価が上げ幅を縮小したことや、時間外取引で上昇していた米長期金利が低下したことから、ドル/円も144.85まで下落するなど、クロス円も軟調な動きとなった。ただ、下値は限定的となり、底固い動きも見られた。
(3)米国市場では、序盤に発表された12月の米生産者物価指数が前年比で市場予想の1.3%を下回る1.0%となり、前月比では3ヵ月連続でマイナスとなったことから、FRBの早期利下げ観測が再燃し、米金利の低下とともにドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の145.57から144.35まで下落し、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したものの、対円ではドル/円の下落に連れ安となった。
(4)下げ一服後、米金利が持ち直したことから、ドル/円は145.02まで上昇するなど、クロス円も底固い動きとなった。
本日のトピックス
本日の米国は、キング牧師生誕日の祝日で主要市場が休場となることから新規材料に乏しく、限定的な動きが予想されている。また、欧州市場でも週明けで、さらに米国市場が休場であることから、値動きの乏しい展開が予想されている。