前営業日トピックス
アジア市場では、日本や中国市場が休場となり新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は小動きの展開となった。ただ、欧州時間では、米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、低下していた米長期金利が上昇に転じたことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、その後は米長期金利の上昇が一服したことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。
米株式市場では、米企業の決算発表で好業績が相次いだことで、米経済のソフトランディングへの期待から買いが入ったものの、13日に1月の米消費者物価指数の発表を控えて上値は限定的だった。特に、ナスダックはここまで上昇が続いたこともあり、利益確定の動きに押されて終盤にマイナス圏まで下落した。ダウ平均は、序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比255ドル高まで上昇した。ただ、終盤には上げ幅を縮小する動きとなり、125.69ドル高(+0.32%)で終了した。一方、ナスダックは終盤にマイナス圏まで下落し、48.11ポイント安(-0.30%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)アジア市場では、日本や中国市場など主要市場が休場だったことから、ドル円・クロス円は限定的な動となった。ただ、欧州時間では、時間外取引で米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。また、イタリア中銀総裁が「ECBが早期に利下げに踏み切ることが必要になるだろう」と発言したことで、ユーロは主要通貨に対して下落した。
(2)米国市場では、アジア時間からの軟調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。日本やアジアの主要市場が休場となったことや、米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、低下していた米長期金利が上昇に転じたことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の148.93から149.48まで上昇したものの、
(3)その後、米長期金利の上昇が一服したことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなり、ドル/円は149.24まで下落する場面もあった。
本日のトピックス
本日の米国市場では、1月の米消費者物価指数の発表が予定されており、前年比ベースでは2%台までの鈍化が予想されており、予想通りの結果なら2021年3月以来の低水準となることから、結果を受けて早期の利下げ期待が高まるのか注目されている。特に、マーケットの注目度が高まっており、様子見ムードも高まっていることから、発表までは限定的な動きも予想されている。
2/13の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
1月消費者物価指数(前年比)
消費者物価指数(CPI = Consumer Price Index)は、消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
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2.9% | 3.4% |
前回は市場予想を上回り、3ヵ月ぶりの高水準となった。サービス価格や住居費が上昇したことが影響した。今回は、大幅な鈍化が予想されており、予想通りなら2021年3月以来の低水準となり、2%台までの回復が予想されている。結果を受けて、FRBの金融政策の思惑が交錯する可能性もあり結果が注目される。 |