“利回り”の魅力!先行き不透明な相場でもリターンが好調なリートファンドをピックアップ
2019/8/16
米中の貿易摩擦が激化する中、世界の株式市場は不安定な動きが続いています。また米国の金融政策の動向にも注目が集まり、マーケットは見通しを立てにくい環境が継続しています。
一方で、高齢化や年金問題など、今の日本は将来のお金の準備を自分でしなければいけない時代です。
投資はしたい、でも魅力的な投資対象は何か?と探されているお客さまも多いのではないでしょうか。
そこで、投資対象を選ぶときの着眼点の一つとしてご紹介したいのが、「利回り」です。
安定的な利回りは分配金の受取りだけではなく、値動きのクッション効果としても期待でき、相場の変動が激しい時などにも大きな下落の抑制効果につながります。
今回は、安定的な利回りが期待しやすいリートファンドの中からピックアップしてご紹介いたします。
国内リート:為替変動の影響を受けず、好利回りに期待できる
円建て資産で好利回り
国内リートに投資するメリットの1つに、為替変動の影響を受けないという点があります。米中貿易摩擦や各国の金利政策の行方など、通貨の動きにも影響を及ぼす材料を抱えている今、国内資産への投資を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。円建てでの投資を考える際、株式や債券と比較して、利回り面での魅力が高いのはリートです。今後についても、オフィスビルをはじめとして、都市部を中心に不動産賃料市況の見通しは良好な状況にあります。また、Jリートの保有する不動産の空室率も低水準となっています。空室率が低い環境下では貸し手側が賃料交渉を優位に進めやすくなるため、Jリートが受け取る賃料収入の増加が期待されます。
国内資産の利回り比較(2019年6月末時点)
- (注)Refinitivよりフィデリティ投信作成。Jリートは東証REIT指数の分配金利回り。日本株式はTOPIXの配当利回り。日本国債は10年国債利回り。上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
NAVは、純資産額(資産−負債)を意味します。NAV倍率は以下の式で算出します。
割高感なく、堅調な価格推移
不透明な相場環境で注目を集め資金流入が続いていたこともあり、Jリートは既に割高なのではないかとの懸念を持たれる方もいらっしゃるかと思います。たしかにJリートの価格は堅調な推移となっていますが、同時にJリートの純資産総額(NAV)も上昇しています。NAV倍率とはリートの時価総額がそのリートの持つ純資産に対し何倍であるかを示す、Jリートの割高割安を判断するための参考値ですが、下図のとおり過去に比べても割高感は見られません。この背景には、Jリートの市場参加者の厚みが増したことや、Jリートの銘柄数が増加していること、それに伴いJリート市場の時価総額が増加したことなどが挙げられます。
JリートとNAV倍率の推移
- (注)Refinitiv、不動産証券化協会よりフィデリティ投信作成。2003年12月末〜2019年6月末。Jリートは東証REIT指数(配当込み)。期間初を100として指数化。上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
今後の見通し
足元のJリート市場は堅調に推移しています。不動産賃料市況も良好なことから、Jリートの受け取る賃料収入は増加することが期待され、Jリートの価格を支えるとともに、相対的に高い利回りも継続することが期待されます。為替変動の影響を受けにくい資産であり、また割高感もなく比較的安定した値動きを期待しながら高利回りが期待できるJリートは魅力的な投資対象と考えられるのではないでしょうか。
Jリートファンドをピックアップ!
- ※モーニングスターレーティング、トータルリターン、分配金利回りは2019年7月末時点、直近分配金は2019年8月8日時点のものを記載しています。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
- ※分配実績は、将来の分配金の水準を示唆、保証するものではありません。運用状況によっては、分配金額が変わる場合、又は分配金が支払われない場合があります。
- ※分配金利回りは、月末時点の1年前の基準価額と年間の分配金累計(決算回数分の合計額)を元に算出しています。月末時点の基準価額と、その1年前の基準価額を比較し、月末時点の基準価額が下落していた場合は価格減を考慮した上で以下の式により算出しています。なお、毎月第1営業日の24時頃に表示しています。
- 【当該月末時点の基準価額が12ヵ月前の月初の基準価額以上の場合(当該月末基準価額≧12ヵ月前の月初の基準価額)】
分配金利回り(%) = 1年間の分配金累計÷12ヵ月前の月初の基準価額×100 - 【当該月末時点の基準価額が12ヵ月前の月初の基準価額未満の場合(当該月末基準価額<12ヵ月前の月初の基準価額)】
分配金利回り(%) = {1年間の分配金累計+(当該月末の基準価額−12ヵ月前の月初の基準価額)}÷12ヵ月前の月初の基準価額×100
ご注意事項
- 「毎月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。