日経平均19,000円へのチャレンジ相場は、今週の金曜日から始まる!?
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日経平均株価は、19,000円目前で足踏み
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先週の日経平均株価は上昇しました。3月2日(月)は前週末の独DAX指数が最高値となり、中国人民銀行が利下げを発表したことから、朝方から買い先行で始まりました。一時、19,000円に迫る場面もありましたが、高値警戒感から、上げ幅を縮め、結局小幅高で引けています。
3日(火)、4日(水)とNYダウが最高値を取るなど、外部環境は良好でしたが、高値警戒感から上値の重い展開となり、2月27日から4営業日連続で陰線で引けています。5日(木)は、売り先行で始まったものの、引き続き旺盛な買い需要を背景に押し目買いで小幅高となっています。
6日(金)は前日にECBが量的金融緩和に伴う国債購入を9日に始めると決定したことから、世界的にリスクオンの流れとなり、日経平均株価も急騰し、19,000円目前まで上昇しました。また、9日(月)は、6日(金)に発表された米雇用統計が予想よりも強い結果だったため、FRBの利上げ時期が早まるとの観測から、NYダウが大幅安となったことを受けて、安く始まりました。一時、下げ幅を縮める場面もありましたが、結局は200円近い下げで取引を終了しています。
現状は、2月18日(水)以降の三角保ち合いを上放れた上昇相場が、19,000円を目前にして足踏みしている状況です。
表1:日経平均株価 4本値
日付 |
始値 |
高値 |
安値 |
終値 |
前日比 |
出来高(株) |
3月2日(月) |
18,869 |
18,939 |
18,775 |
18,827 |
29 |
2,170,280,000 |
3月3日(火) |
18,911 |
18,911 |
18,731 |
18,815 |
-12 |
2,315,920,000 |
3月4日(水) |
18,717 |
18,733 |
18,587 |
18,704 |
-112 |
2,137,320,000 |
3月5日(木) |
18,658 |
18,768 |
18,655 |
18,752 |
48 |
1,824,650,000 |
3月6日(金) |
18,815 |
18,980 |
18,808 |
18,971 |
219 |
2,128,440,000 |
3月9日(月) |
18,873 |
18,878 |
18,734 |
18,791 |
-180 |
1,797,710,000 |
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヶ月間)
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今週の注目ポイントは、SQ(特別清算指数)算出日
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今週の注目ポイントは、日経平均先物とオプションの3月限月のSQ(特別清算指数)算出日である13日(金)です。
SQ(特別清算指数)とは、日経平均先物・オプション等を満期まで、ポジションを保有していたときに清算を行う数値です。日経平均先物は、3月・6月・9月・12月と3ヶ月毎にSQ(特別清算指数)の算出があります。日経平均オプションは毎月、SQの算出があります。このため、オプションは毎月、先物は3ヶ月後毎にSQ算出日があるのです。3月・6月・9月・12月は、先物とオプションのSQが重なるので、「メジャーSQ」、その他の月は、「マイナーSQ」とも呼ばれたりします。
第二金曜日がSQ算出日で、その前営業日が最終売買日になります。SQ決済まで、ポジションを保有してしまうと、最終売買日の夜間に海外市場が大きく動いた場合など、非常にリスクが高くなってしまうので、最終売買日までに手仕舞いを行っておくことをお勧めします。また、最終売買日が近づいて来ても、相場勘でそのポジションを保有したい場合、期近限月のポジションを決済して、期先限月のポジションに乗り換える(ロールオーバーと言います)のも1つの手段です。
また、株価指数先物・オプションのプレーヤーなら、常識となっていますが、“SQ週の水曜日”を警戒する向きは多いです。先物・オプションの最終売買日(第2木曜日)の前日、つまり多くの場合、水曜日が仕掛けのタイミングとして最適とみられているためです。特に海外勢にとっては時差の関係上、その動きが強まるとされ、先物・オプションがメインのプレーヤーはSQ算出日に向けて、自らのポジションを優位に保とうとして、強気派と弱気派との駆け引きが活発化するからだといわれています。仕掛け的な売買、あるいは思惑的な売買から、現物株プレーヤーは手控えるため、結果的に先物に振られやすい地合いとなることが多くなっています。
表2:今週の主なスケジュール
日付 |
国 |
内容 |
3月10日(火) |
中国 |
消費者物価指数(2月 CPI) |
日本 |
工作機械受注(2月) |
米国 |
卸売売上高・在庫 |
3月11日(水) |
日本 |
機械受注(1月) |
日本 |
企業物価指数(2月) |
3月12日(木) |
日本 |
法人企業景気予測調査(2月) |
米国 |
オフィスビル市況(2月 三鬼商事) |
米国 |
小売売上高(2月) |
米国 |
新規失業保険申請件数 |
3月13日(金) |
日本 |
日経平均先物・OP 3月限月 SQ(特別清算指数)算出日 |
日本 |
鉱工業生産指数(1月・改定) |
日本 |
商業販売統計(1月 確報) |
米国 |
生産者物価指数(2月 PPI) |
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日経平均19,000円へのチャレンジ相場は、今週の金曜日から始まる!?
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今週のスケジュールは、大きく相場が動きそうな経済指標はなさそうですが、日経平均株価は19,000円を抜けきれず、高値圏での保ち合いが続くのでしょうか。
実は、今週のSQ日の「13日の金曜日」は過去の日経平均の値動きを参考にすると、勝率の高い日となっています。第一次安倍内閣発足後の2006年以降で見ると、前日比でプラスを「勝ち」と規定した場合、13勝4敗で勝率76.4%と高い勝率でした。特に第二次安倍内閣の発足した2012年以降では、表3の通り、先月2月13日(金)に負けるまでは、6連勝でした。
また、日経平均株価の毎月13日の終値からその月の月末営業日終値までの騰落率を示したのが表4です。13日が営業日でない場合は、翌営業日終値を基準としています。その場合、何と2014年2月以降、13ヶ月連続で日経平均株価は上昇しているのです。その平均騰落率は+2.5%でした。
なぜ、このような傾向があるのか、明確な理由は判りませんが、この2つの傾向が3月も続くと考えると、日経平均株価19,000円へのチャレンジ相場は、13日(金)のSQ算出後に始まる可能性が高そうです。
表3:13日が金曜日の月の日経平均前日比(2012年以降)
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前日比 |
2015年2月13日 |
-66.36 |
2014年6月13日 |
124.31 |
2013年12月13日 |
61.29 |
2013年9月13日 |
17.4 |
2012年7月13日 |
4.11 |
2012年4月13日 |
113.2 |
2012年1月13日 |
114.43 |
表4:毎月13日から最終営業日まで日経平均騰落率
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13日または翌営業日 |
終値 |
月末最終営業日 |
終値 |
騰落率 |
2015年2月 |
2015/2/13 |
17913.36 |
2015/2/27 |
18797.94 |
4.9% |
2015年1月 |
2015/1/13 |
17087.71 |
2015/1/30 |
17674.39 |
3.4% |
2014年12月 |
2014/12/15 |
17099.4 |
2014/12/30 |
17450.77 |
2.1% |
2014年11月 |
2014/11/13 |
17392.79 |
2014/11/28 |
17459.85 |
0.4% |
2014年10月 |
2014/10/14 |
14936.51 |
2014/10/31 |
16413.76 |
9.9% |
2014年9月 |
2014/9/16 |
15911.53 |
2014/9/30 |
16173.52 |
1.6% |
2014年8月 |
2014/8/13 |
15213.63 |
2014/8/29 |
15424.59 |
1.4% |
2014年7月 |
2014/7/14 |
15296.82 |
2014/7/31 |
15620.77 |
2.1% |
2014年6月 |
2014/6/13 |
15097.84 |
2014/6/30 |
15162.1 |
0.4% |
2014年5月 |
2014/5/13 |
14425.44 |
2014/5/30 |
14632.38 |
1.4% |
2014年4月 |
2014/4/13 |
13910.16 |
2014/4/30 |
14304.11 |
2.8% |
2014年3月 |
2014/3/13 |
14815.98 |
2014/3/31 |
14827.83 |
0.1% |
2014年2月 |
2014/2/13 |
14534.74 |
2014/2/28 |
14841.07 |
2.1% |
2014年1月 |
2014/1/14 |
15422.4 |
2014/1/31 |
14914.53 |
-3.3% |
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