原油価格次第?日経平均はどこで下げ止まるか?
週末戻すも外部環境の悪化で指数は下落 |
前週の225先物は週間ベースで250円の下落となった。好調な11月の米雇用統計を受けて週初こそ上昇して始まったが、原油価格の下落に伴う外部環境の悪化を受けて徐々に売りに押される展開となった。注目の7-9月期GDP改定値が前期比年率+1.0%と市場予想、速報値ともに上回ったことで、日銀による早期の追加緩和期待は後退。補正予算の枠が3.5兆円に留まるとの見方が強まったことも政策期待剥落につながった。為替市場では米FOMC開催を前にドル売りが進み、225先物は一時19,000円台を割り込む場面も見られた。
なお、12/4時点の裁定取引は、ネットベースで3兆2,427.33億円(前週は3兆2,724.33億円)の買い越しと11月27日時点との比較では減少。一方、株数ベースでも20.7億株の買い越しと前週比では0.3億株減少している。
225先物、TOPIX先物の手口ではともに期近(15年12月限)と期先(16年3月限)のロールオーバーが商いの中心となった。3月限の推定建玉を見る限り、12月限のポジションと比較して目立った変化は観測されなかった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
12月のメジャーSQの売買代金は1.1兆円 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は21.05p。225先物が19,000円台を割り込む場面でも目立った動きは観測されなかった。ただ、先週末の米VIX指数は26%上昇しており、市場のモメンタムは大幅に悪化している。
なお、12月限オプション・先物SQ値は18,943.54円。売りは105.0万株、買いは97.2万株で差引き7.8万株の売り越しとの観測。金額は日経平均型とTOPIX型合計で1.1兆円ほどと見られておりメジャーSQとしてはやや少ないボリュームとなった。
NT倍率(先物)は裁定解消の動きが強まったことから、12.31倍まで縮小する場面が見られた。ただ、SQ通過後は225先物が優勢となり12.40倍まで戻している。現物市場ではファーストリテイリングやファナック、TDK、京セラなど日経平均型の銘柄に思惑的な売買は入りやすいと想定。
原油価格の下げ止まりを確認したい |
原油価格下落などを材料に米国株は大幅に下落したことから、週初はギャップ・ダウンでのスタートとなっている。下に残す幻のSQ値を大きく下振れ、日足の一目均衡表の雲のネジレに突っ込むような格好となるなどテクニカル面では売り優勢と言えよう。
市場は今週実施される見通しの米金利引上げをある程度織り込んでいるはずだが、原油価格の下げ止まりが確認できない以上、リスク回避の動きは継続となろう。とりわけ、利益が出ている日本株は利益確定の売りに押されそうだ。今週は18,400円から19,100円のレンジを想定する。
経済スケジュール(12月14日〜12月18日)
- 提供:フィスコ社
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