投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
7月の第1位は前月のイオン（8267）に代わり、前月第5位の三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（8306）となりました。もともと上位銘柄としては常連的な存在ですが、米長期金利の低下傾向を受けて銀行株に逆風が吹く中、7月半ばに一時700円台を割り込むなど3月以来の安値水準を付けたことで押し目買いが入りました。第2位は前月と同じトヨタ自動車（7203）でした。
第3位には、前月から順位を3つ上げて商船三井（9104）がランクインしました。7月7日を安値に少しずつ切り返す展開でしたが、7月21日に業績予想の上方修正を発表し、月後半に向けて上昇ピッチを速める展開となりました。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
7月の第1位は、前月のランク外から順位を上げたＫＤＤＩ（9433）となりました。7月2日未明に大規模な通信障害の発生を発表し、当月はこれに揺れた月となりました。株価は7月4日に一時2ヵ月ぶりの安値水準まで急落しましたが、そこで押し目買いが増えたことで売買代金が増えたとみられます。第4位には東京電力ホールディングス（9501）が新規にランクインとなりました。原発再稼動への思惑が交錯する中、皮肉にも千葉火力発電所で火災があったと報じられた7月4日に大幅高となりました。7月14日には、岸田首相が最大9基の原発の再稼動を進めるよう指示したと伝わり、原発再稼動への期待が高まりました。

■SBI証券の売買代金ランキング
「買い」について、7月の第1位は、前月に第2位のレーザーテック（6920）が、第2位には前月トップのＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）がランクされました。第3位は前月と同じソフトバンクグループ（9984）、第4位も前月と同じ東京エレク（8035）でした。結局、上位4社の組み合わせは前月と同じでした。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第2位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）、第3位に日経平均ベア2倍上場投信（1360）、という組み合わせと順位に変化はありませんでした。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位はエスコジャパンリート投資法人　投資証券（2971）で前月からトップを維持しました。前月は株価下落による押し目買いが売買代金の増加につながりましたが、今月は決算月により商いが増えやすくなりました。