投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
8月の第1位は前月と同じ三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（8306）となりました。もともと上位銘柄としては常連的な存在で、前月に比べて特に売買代金が増えた訳でもないことを考えると、「初めてのお取引」の対象として根強い人気があると考えられます。米長期金利が上昇に転じ、銀行株に追い風が戻った形ですが、株価は軟調でした。
第2位には、前月第3位の商船三井（9104）がランクアップし、第3位は前月第2位のトヨタ自動車（7203）となりました。結局、上位3社の組み合わせに変化はありませんでした。第5位には先月第4位からダウンしたものの上新電機（8173）が投資家人気を維持しました。9月に権利が確定する株主優待では、全株主に対し買物優待券5,000円分が贈呈される予定となっており、人気が続いているとみられます。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
8月の第1位は、前月の第5位から順位を上げた商船三井（9104）となりました。7月29日に会社側が配当予想を上方修正し、8月3日には年初来高値を更新しましたが、高値圏を明確に上振れた形にはならず、利益確定売りも増えた形です。8月はやや信用売り残が膨らみ、信用倍率が低下する形になりました。
第2位は吉野家HD（9861）が新規にランクインしました。8月は株主優待の権利確定月に相当していたため、つなぎ売りとみられる信用売り残の増加がみられました。第3位はメルカリ（4385）で、趨勢的に信用売り残、買い残ともに増える傾向があるようです。

■SBI証券の売買代金ランキング
「買い」について、8月の第1位はレーザーテック（6920）、第2位にはＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第3位はソフトバンクグループ（9984）、第4位は東京エレクトロン（8035）、第5位はファーストリテイリング（9983）でした。上位5社は順位も前月と変わりませんでした。売りについては第4位と第5位が入れ替わっただけで、組み合わせは前月と同じでした。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）が、第2位に、ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）が、第3位に「日経平均ベア2倍上場投信」（1360）となりました。組み合わせ的には前月と同じですが、第1位と第2位は逆になりました。月後半から市場が下落モードとなったことに対応した投資家が増えたかもしれません。第7位には「ｉシェアーズ　S&P500　米国株ETF」が新規ランクインとなりました。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位は「タカラレーベン不動産投資法人　投資証券」（3492）が新規にランクインとなりました。8/15（月）に新投資口発行および投資口売出の実施を発表し、月末に向けて価格が下がったことで押し目買いが増えました。第2位〜第4位の銘柄は前回と同じでした。