米国株週間展望 (2024年9月16日〜2024年9月20日)
更新 :
2024/9/13 18:00
(通常毎週金曜日夜更新)
NYダウ |
12日終値41096.77ドル(前週末終値比 +751.36) |
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<今週の動きと週間見通し>
FOMCが最大の関心事、FOMCメンバーによる政策金利予想にも注目
9−12日の米国株式市場で、NYダウは上昇した。週明け9日は大幅高。米長期金利の低下を受けて相対的な割高感が薄れたほか、前週末にかけて大きく下落した反動もあって主力株を中心に買い戻しが優勢となった。10日は、夜の米大統領選候補者による討論会や翌日の米8月CPI(消費者物価指数)を控えて様子見ムードが広がる中、持ち高調整の売りに押されて軟化。11日は、ほぼ市場予想通りの米8月CPIを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)による大幅利下げ観測が後退したほか、前日の討論会でハリス副大統領がやや優位に立ったとの見方から「トランプトレード」の巻き戻しもみられて大幅に下落する場面がみられたが、一巡後は主力株を中心に買いが入り、切り返した。12日は、ECB(欧州中央銀行)による利下げで来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)への思惑も広がり、主力株を中心に見直し買いが継続した。
来週(16−20日)の最大の注目イベントは17−18日のFOMCとなる。0.25ポイントの利下げはほぼ織り込み済みだが、一部では0.5ポイントの利下げ観測も根強い。大幅利下げとなれば株式市場は相対的な割安感が意識されるものの、米経済が想定以上に深刻と受け止められれば売りを誘いそうだ。このほか、今回のFOMCでは四半期に一度公表されるメンバーによる政策金利予想も注目だ。前回6月時点では、メンバーによる年内の利下げ回数の予想は中央値が1回だった。年内だけでなく、来年も含めて利下げ回数に変動があれば思惑も交錯しやすい。
米経済指標では米8月小売売上高や、米8月住宅着工件数などがある。仮にFOMCで大幅利下げとなったあとに弱い米経済指標が相次いだ場合、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が後退し、リスクオフの動きが強まる恐れもある。
週間タイムテーブル
海外 | 国内 | |
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9月16日(月) |
米9月NY連銀製造業景気指数=21時30分 中国(〜17日)、韓国(〜18日)市場休場 |
敬老の日 |
9月17日(火) |
独9月ZEW景況感指数=18時 FOMC(〜18日) 米8月小売売上高=21時30分 米9月NY連銀ビジネスリーダーズサーベイ=21時30分 米8月鉱工業生産・設備稼働率=21時30分 米9月NAHB住宅市場指数=23時 米20年国債入札◇台湾市場休場 |
7月第3次産業活動指数=13時30分 |
9月18日(水) |
中国MLF(中期貸出制度)金利=10時20分 パウエルFRB議長会見(経済見通し発表) 米8月住宅着工件数=21時30分 米8月建設許可件数=21時30分 米7月対米証券投資=19日5時 ブラジル中銀政策金利発表 |
7月機械受注=8時50分 8月貿易統計=8時50分 8月訪日外客数=16時15分 |
9月19日(木) |
南ア準備銀行金融政策決定会合 英金融政策委員会 米4〜6月期経常収支=21時30分 米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数=21時30分 米8月中古住宅販売件数=23時 ◆決算発表=(米国)フェデックス |
日銀金融政策決定会合(〜20日) 8月首都圏新規マンション発売=14時 |
9月20日(金) |
中国ローンプライムレート=10時 |
8月消費者物価=8時30分 植田日銀総裁会見 |
- ※ 海外の時刻は日本時間。