投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（現物）

2023年4月の第1位は、ディズニー・リゾートを展開しているオリエンタルランド（4661）となりました。知名度も人気もある銘柄ですが、これまでは100株の投資に200万円超を必要とする値がさ株であったため、個人投資家には手掛けにくい面もありました。しかし、3月29日を権利付最終日として株式分割（1→5）を実施し、一気に買いやすくなったことで、売買件数が増える結果となりました。第2位には3月29日に新規上場の住信ＳＢＩネット銀行（7163）がランクイン。第3位には先月トップの三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（8306）が入りました。第10位には全株主に対して株主優待が適用される東京日産コンピュータシステム（3316）が新規ランクインとなりました。

■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）

2023年4月の上位10銘柄には、前月圏外または新規上場等により、新規ランクインとなった銘柄が7銘柄もありました。トップは現物部門でも上位となった新規上場の住信ＳＢＩネット銀行（7163）がランクインしました。第3位はVTuberのマネジメント事業を展開するカバー（5253）が、話題性に加え3月下旬新規上場ということもあり、新規ランクインとなりました。4月27日に業績予想の上方修正を発表し、28日には大幅高するとともに、市場での売買代金は前日比21倍と急増していました、新電力のアースインフィニティ（7692）も初のランクイン。権利落ち日を3月15日とする株式分割（1→4）に続き、4月27日を権利落ち日とする株式分割（1→3）を立て続けに実施しました。

■SBI証券の売買代金ランキング

当ランキングについては、「買い」・「売り」ともに同じ順位になる銘柄がほとんどでしたので断りのない限り、「買い」・「売り」同順位とします。第1位は半導体製造装置のレーザーテック（6920）となりました。ディーリング人気が継続しており、常にトップクラスの順位となっています。第2位も先月と同順位で、上位にいることの多い「日経平均レバレッジ・インデックス」（1570）がランクインしました。第3位には太陽光パネル製造で業容が拡大中のAbalance（3856）が新規ランクインしました。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング

第1位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）が前月の第2位ら首位を奪取。第2位は、ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）がひとつランクを落としました。また、第3位には、前月と同様、日経平均ベア2倍上場投信（1360）がランクインとなりました。結局第4位までの組み合わせに変化はありませんでした。

■SBI証券のREIT人気ランキング

第1位はいちごオフィスリート投資法人（8975）で前月の第4位からのランクアップとなりました。市場での売買代金は、3月に前月比2倍、4月に同27％増と増えてきました。投資口価格は3月17日から4月4日にかけ急伸し、一時押し目を作った後、再び4月14日に上昇して年初来高値を付け、その後は下落するなど激しめの展開で、短期筋の参加を誘った感じでもあります。3月17日に「投資主による臨時投資主総会の招集請求のお知らせ」とのリリースがあり、その後動意づいていました。なお、5月11日現在、信用取引の貸株申し込み制限の対象になっています。 上記の総会は、米系不動産運用会社スターアジアグループから、運用報酬体系の変更や、役員の送り込み等の要求を受けて開催されるものです。市場ではREIT市場での再編を促す契機になるとの期待も出ているようです。