投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（現物）
2023年5月の第1位は、日本電信電話（9432）で、前月ランキング圏外からの首位となりました。5/12（金）に決算発表や新中期計画を発表。さらに、新NISA制度導入を控え、幅広い世代の投資家層を獲得すべく1対25という株式分割を発表したことで、6月末日を基準日とする分割の実施後に資金が流入するとの期待が膨らみました。第2位には、前月トップの三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）が入りました。5/15（月）に本決算を発表し、今期純利益が1兆3千億円（前期比16.4%増）、1株配当が41円（前期比+9.0円）になるとの会社予想を発表しました。株価は翌日以降、上昇基調に転じています。第3位は日本たばこ産業（2914）が入りました。5/2（火）に発表された23.12期Q1の決算発表で営業利益が15.7%増えたとしました。通期の予想営業利益は前期比6.4%減益の見通しであり、好調なスタートを切ったと捉えられた可能性がありそうです。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
2023年5月の第1位はVTuberのマネジメントに展開するカバー（5253）が、前月の第3位から初のトップとなりました。4/27（木）に23.3期予想営業利益を21.6億円から34億円に上方修正し、株価は4/28（金）以降上昇基調となりました。市場での売買代金も5月は、4月に対して約2倍と急増しました。第2位は半導体関連銘柄のレーザーテック（6920）、第3位は三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）となりました。

■SBI証券の売買代金ランキング
当ランキングについては、「買い」・「売り」ともに同じ順位になる銘柄がほとんどでしたので断りのない限り、「買い」・「売り」同順位とします。第1位は半導体製造装置のレーザーテック（6920）となりました。ディーリング人気が継続しており、常にトップクラスの順位となっています。第2位も先月と同順位で、上位にいることの多い「日経平均レバレッジ・インデックス」（1570）がランクインしました。第3位には太陽光パネル製造で業容が拡大中のAbalance（3856）がランクインしました。第1位から第3位までは先月と同順位という結果でした。第6位にアドバンテスト（6857）が新規ランクインした他、買いの第7位と、売りの第5位には東京エレクトロン（8035）が入り、半導体関連株の人気を印象付けました。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第1位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）が入りました。第2位は、ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）が入りました。また、第3位には、日経平均ベア2倍上場投信（1360）がランクインとなりました。結局第5位までの組み合わせに変化はありませんでした。5月相場は日経平均株価が月間で7%上昇と大きく上昇しました。これを受け、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信は-13.1%、日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信は+14.2％と大きく動きました。値下がりにベットする投資家が多かったようで、投資家にとっても想定外の上昇であったことがうかがわれます。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位はＧＬＰ投資法人　投資証券（3281）が新規ランクインとなりました。5/15（月）に「新投資口発行及び投資口売出に関するお知らせ」を発表し、需給悪化懸念から5/16（火）〜5/19（金）に4連敗し、その後押し目から商いが膨らみました。第2位はタカラレーベン不動産投資法人　投資証券（3492）がランクイン。投資口価格は4/12（水）を底に上昇基調が続きました。