投資情報部　鈴木　英之

■SBI証券ではじめてお取引された方に人気の銘柄ランキング（現物）
2023年10月の第1位は、6ヵ月続けて日本電信電話（9432）になりました。6月29日を権利落ち日とする1対25の株式分割を経て、単元株あたりの売買金額が小さくなり、売買高は分割前より急増しており、はじめての取引で買い付けた投資家が増えています。全般的に低迷する銘柄が多い中、株価も底堅い動きでした。このランキングのトップ、または上位を維持できるかどうか、今後も注目されます。第2位には、ラストワンマイル（9252）がランクインしました。10月13日に好調な決算と強い業績予想を発表し、大幅続伸した後は4営業日続落するなど激しい値動きになりました。決算発表と同時に株主優待制度の発表を行いましたが、18日に一部内容を変更するなど、情報が錯綜したことが乱高下の一因かもしれません。

　■SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング（信用）
2023年10月の第1位は、レーザーテック（6920）が新たにランクインし、トップとなりました。売買代金ではトップが「定位置」の同銘柄ですが、当月は「はじめての信用取引」でもトップになりました。信用取引人気を左右する大きな要因はボラティリティ（変動性）ですが、同社は月前半に大きく上昇し、途中調整した後、月後半に再上昇する展開となりました。サムスン電子の決算で半導体市場の底入れが意識されたことがプラス要因になりました。途中、空売りが増えていたため、月後半は「踏み上げ」になった可能性もあります。第2位は三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）で、第3位はトヨタ自動車（7203）で前月と同じ順位でした。

■SBI証券の売買代金ランキング
当ランキングについては、「買い」・「売り」ともに同じ順位になる銘柄がほとんどでしたので断りのない限り、「買い」・「売り」同順位とします。第1位は半導体製造装置のレーザーテック（6920）となりました。ディーリング人気が継続しており、常にトップが続いています。当月は「はじめての信用取引」でもトップでした。第2位も前月と同様、ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）がランキングを維持。第3位川崎汽船（9107）、第4位三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）は前月と順位が入れ替わりました。

■SBI証券のETF/ETN人気ランキング
第1位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）、第2位はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 （1357）、第3位が日経平均ベア2倍上場投信（1360）、第4位が日経平均高配当株50指数連動型上場投資信託（1489）がランクインしました。上位4位までは前月と同じでした。地政学的リスクの高まりを背景に、第9位には純金上場信託（1540）がランクインしました。

　■SBI証券のREIT人気ランキング
第1位は投資法人みらい投資証券（3476）がトップとなりました。高めの分配金利回りが期待できることに加え、4月および10月決算であり、分配金を取りに行く買いが増えたとみられます。第2位のNTT都市開発リート投資法人（8956）、第3位はいちごオフィスリート投資法人投資証券（8975）で、やはり4月および10月決算でした。